ついにやってきました。『テーブルマークこども将棋大会2022(東北会場)』
新型コロナウイルスによる不安もある中、開催してくださるJT杯・テーブルマークこども大会関係者様ありがとうございます。
テーブルマークこども大会は、プロ棋士の対局を生で間近で見られたり将棋駒型消しゴムがもらえたり指導対局会があったり、テーブルマーク関連商品を抽選でもらえたり将棋キッズに大変人気がある将棋一大イベント。
全国11会場で開催されますが、今回はそのうちの一つ東北会場に参加です。
テーブルマークこども大会 東北大会会場
東北大会の会場は昨年同様「夢メッセみやぎ」
最寄り駅「中野栄駅」はJR仙台駅から仙石線で約19分。中野栄駅から夢メッセみやぎまではシャトルバスが出ているので仙台泊でも遠く感じない距離。
また、夢メッセみやぎに近い「ドーミーインEXPRESS仙台シーサイド」ホテルが、徒歩10分の距離にあるので歩いて向う親子の姿もあります。
さて、将棋少女は一年ぶりの大きな会場と人の多さに萎縮してしまい
消しゴムもらえないもん…勝てないもん…
と、メンタル弱々なスタート。
今日は楽しみに来たんだから、勝ち負けは気にしなくていいよ
指導対局券やたこ焼クッションも当たっちゃうかもよ?
一年越しのたこ焼きクッション獲得への想いは強く、テーブルマークブースを目指します^^
テーブルマークこども大会 事前準備・受付
会場では、まず受付をして指導対局券(未開封)を受け取り。
テーブルマークこども大会特有の雰囲気に、わくわくしますがここで一つミッション。
テーブルマークこども大会のスケジュールは、かなりタイトです。
ブロック対局が終わるとすぐ自由対局・指導対局・詰め将棋クイズなどが一斉に始まります。全てのイベントをまわり「将棋駒型消しゴム」を手に入れようとすると1分も無駄にできません。(大袈裟)
そこで、去年の失敗をふまえ対局開始前にすることがあります。
①軽食の用意
去年は、12時から昼食をとってしまい自由対局時間が半分以上なくなるという事態に。今年は、軽食を用意し合間に摂る作戦。もちろん、「inゼリーブドウ糖」は常備。
自由対局時間を長くして、将棋駒型消しゴムの獲得できる可能性を増やします。
②お楽しみ抽選会への応募
いざ、ブロック対局や自由対局・指導対局が始まってしまうと対局で忙しかったり詰め将棋エリアにいったりと移動や対局で時間を奪われます。慌てていると抽選券が見つからなくなることも。
そんな事態を避けるために、受付後すぐにお楽しみ抽選会応募箱に抽選券を投入。
(受付そばに応募箱があります)
運がよければ「JTプロ公式戦」終了後に、ステージで抽選会が行われて「出場12棋士名入りオリジナル扇子」や「直筆サイン入り色紙」が抽選で当たります。
③テーブルマークのクイズラリーに参加
テーブルマークブースには、コシノツヨシ君で有名なうどんやお好み焼き、チャーハンなどテーブルマーク商品が並びます。クイズラリーのクイズ自体は簡単なのですが、念のための正答を確かめる為に少々時間を要します。
よって、会場に抽選券を投入したら次はテーブルマークブースに直行し、クイズに応募します。
日頃、恩返しとばかりにテーブルマーク食品を食べている将棋少女は、さくさく解いていきます。
④指導対局券 開封
事前に指導対局券の当否がわかれば12時以降のスケジュールが組みやすくなります。
ですが、ハズレの場合は子供の意気が沈んでしまう諸刃の剣ですので慎重に相談してください。
クイズラリーから対局席に戻ってくると、将棋少女は聞いてきます。
(指導対局券)開けていい?
去年、対局前にハズレがわかってひどい意気消沈してたと思うんですが…
はずれたら…悲しくて将棋弱くなっちゃうよ?
対局終わってからの方がいいんじゃない?
大丈夫!開ける!!
何が大丈夫かわかりませんが、いきなり指導対局券を開けます。
見事、指導対局券は今年もはずれでした。
テーブルマークこども大会 ブロック対局
このテーブルマークこども大会は、低学年と高学年で分けられてはいますが、ブロック対局は
低学年でも初段・二段と段位持ちの子供が出場していて、いわゆる無差別級大会。
駒の動かし方を覚えたばかりの子も級位者も段位者もごちゃまぜで対局。
次局は、勝った子は勝った子同士、負けた子は負けた子同士組みの合わせに。対局が進むにつれ実力が拮抗している同士との組み合わせになりやすいシステムです。
それでも、初戦にどのくらいの強さの子とあたるかはかなりの運要素
ブロック対局は、負けても大丈夫。
1勝できればいいからね。力をフリー対局に残しておいてね
うん!
今回の大会は、ゆるい目標としているので泣かないとは思いますが、初戦に送り出すのはいつも緊張します。
ブロック対局 第1回戦
テーブルマークこども将棋大会は、親も同会場には入れるのですが、対局エリアには入れません。その為、デジカメ(望遠レンズ)や望遠機能が高いビデオカメラで撮影している方も多くみられます。
(JT杯を撮影するためかもしれませんが)
テーブルマークこども大会の対局は、早く終わってもすぐ次に行くわけではなく全組が対局終わるまで待機になります。そして、対局開始時[時計なし]となっているので慌てずゆっくり指していいことを伝えます。
(20分経過頃に、終わっていない組に時計が置かれます)
速さ勝負してる対局もあるけど、
気にしないでゆっくり盤面に集中してごらん。
うん!
二歩はしない
二歩はしない!
ゆっくり指す
ゆっくり指す!
角の効きは?
3万回!! ふふふっ
謎ワードで笑顔で対局エリアに向かいます。いや、いつも角で負けているので心配してるんですけどね。
精一杯考えて後悔しない指し手を。それでも負けたら相手がより頑張って強かっただけのこと。
泣かなくても良いように、いつだっていいます。
ゆっくり指して、楽しんでおいで
テーブルマークこども大会は、勝者が手を上げてスタッフにスタンプを押してもらうことになっています。かなり運要素が強い初戦というハードルをクリア。
次からは、勝者同士の組み合わせなので難易度が上がります。
ブロック対局 第2回戦 3年生 嬉野流
・・・
初手を指してからなぜか手が止まります。
??? ん? 何事?
相手の男の子は…「42銀」
まさか…。と思いつつみていると54步と続き、左銀が上がってきました。
戸惑うはずです。これは、以前大会で苦しんだ嬉野流?
というのも『棋士藤井聡太の将棋トレーニング』や『激指』、『銀星将棋DX』のAIは嬉野流を使ってこないので対局練習できていません。
「大きい大会で嬉野流にはきっと当たらないから深く練習するのはやめておこう。」とした判断ミスでした。
嬉野流は、左銀が上がってくることは覚えていますが対策らしい対策をしていない将棋少女は序盤から劣勢になります。それでも、なんとかくらいついて攻めに転じますが…相手の子は手を止めて慌てず読みます。
強い子は受けの時、被害を最小限に留めるべくしっかり考えますね。結果、残り二組になるまで粘りましたが敗北となりました。嬉野流だから負けたのではなく、序盤の作戦も中盤の読み合いも終盤の受けも総合的に負けていました。
頑張ったね。
少しは勝てそうな子だった?
ううん…
全然勝てなかっt うわ〜ん(本日一回目)
勝敗は気にせず楽しんでと伝えていても、真剣に頑張ったゆえなのかしばらく泣き続けます。
地域をまたぐ大きな大会に背伸びして出場してはみましたが、なんとなくで指すのは当たり前ですが通用しません。それでも、テーブルマークこども大会はお祭り的な側面もあるので気楽に将棋を指して笑顔でいて欲しいのですが…
決勝に進み優勝した嬉野流の男の子(小学三年生)は、4歳頃から将棋を始めていたそうで(将棋歴およそ4年)駒を指す所作も違います。
「おでかけニャーしょうぎ」の延長でゆっくり将棋を始めてまだ一年と少しの女の子は、特段才能もあるわけでもなく負けて当然です。例え、同じ年月を将棋に費やしていたとしても勝てなかったでしょう。
そんな現実に泣いてしまう姿を見ると「連れてこない方が良かったかな」「家で親子対局で負けてあげた方が良かったかな」「もっと、勝敗に拘らないように促すことはできなかったかな」「そもそも、いつも泣いてしまう将棋を続けさせるのが間違いだったのかも…」と考えてしまいます。
体も小さく怖くて泣いていた「2021年のテーブルマークこども大会」
あれから、少し棋力は上昇したはずですがメンタルは弱いまま。その場で持ち直す術を知りません。
詰め将棋クイズ
このタイミングで詰将棋クイズがスタートしています。
詰将棋クイズ始まってるよ。
将棋消しゴム貰いに行こうか?
ううん…できないもん。いかない…
ぐすっ
メンタル弱々な娘はそれはそれで可愛いのですが、なんとかなだめて移動します。
詰め将棋クイズは、一手詰めから五手詰めまでが出題。子供だけでなく付き添いの大人も参加することができます。ブロック対局中に行われることもあって、最初の一手詰めは子供ではなく付添のお父さん・お母さんが解答している姿も。
泣いてしまった第二回戦のあとだったので、詰め将棋クイズはもう五手詰めが出題されている段階でした。詰め将棋の勉強を頑張ってきたから、将棋駒型消しゴムをゲットして笑顔で戻れると期待したのですが、泣きながら駆けつけてすぐ解けるほど強くなくて…。
ブロック対局3回戦集合の放送が聞こえすぐ移動となりました。
ブロック対局 第3回戦 3年生
負けてもいいんだよ。何か思いついた作戦あったら試してみてもいいし。本番は消しゴムだから大丈夫! ゆっくり楽しんでおいで。
だいぶ泣いて目を腫らしていますが、頷いて対局席に向かいました。
3回戦も3年生の男の子。駒の持ち方、並べ方、振り駒の仕方である程度判断できるようになりましたが、今もつまみ持ちで駒の並べ方も辿々しい将棋少女は、どうみても初心者。対局前の所作では、0:10で敗北していますね。
そもそも、うちの将棋少女もそうですが将棋道場に通って教わらないと、振り駒の仕方もわからない場合があります。ですが、相手の子の振り駒をじーーと見つめている姿はとてもかわいいので、暫くはこのままでいいと思っているのは内緒です。
対局の方は、いつも以上に素早さがなく意気消沈気味でしたが、20分フルに使ってなんとか勝利した模様。これにて、将棋少女のブロック対局は終了です。
ブロック対局2勝1敗。予選落ち。
昨年より少しは成長した感じもしますが、やっぱり泣いてしまいました。
テーブルマークこども大会 自由対局
将棋駒型消しゴムが目当てな子供には、むしろここからが本番だったりします。
食事休憩室も準備されていますが、昨年同様子供たちはほとんど使っていません。
将棋駒型消しゴム獲得に全力投球です。
今年は、将棋少女もその流れに乗り自由対局に開始から参加します。それでも、普段から早指しができないので、対局回数での将棋駒型消しゴムは期待できません。4局で『歩・香車・桂馬』の3つが目標です。
自由対局 4局目
元々早指しができないので、対局開始から15分程経過しています。ゆっくり丁寧に指して、なんとかほぼ詰みまでもっていける局面に。(この状態は「詰めろ?必至?」)
ところが、「詰め将棋クイズ」の放送の声に反応し対局中なのに余所見をしてしまいます。足早に「詰め将棋クイズ」会場に向かう子供たち。相手の子が「パチッ」っと王手してきた音で盤面に慌てて顔を戻すも、盤面への意識が飛んだままノータイムで指して逆転負けとなりました。
この局面からどうして負けたの…?
ぐすっ…考えないで置いた
まだまだ小さくて色んなことに興味があって一つの事に集中できないことは当然なのですが、お祭り的な感情でいると真剣さが足りず勝敗で泣いたり、かといって真剣すぎるとイベント自体を楽しめなかったり難しいところです。
対局中によそ見はだめだよ
目の前の対局に集中しないと、悲しいことが増えちゃうよ
びえ〜ん(本日2回目
逆効果でした。
去年の「イオンモール将棋王決定戦」の時と決定的に違うのは、意識を外してしまっていた事。「集中力の継続」という新たな課題が見つかりました。
あと一回対局する時間ありそうだけど、並ぶ?
しない…詰め将棋クイズにもいかない…うわーん
そっか、あと一回勝つと銀消しゴムもらえたんだけど
しかたないね
ぐすっ…行ってくる……
銀消しゴムは欲しかったみたいです^^;
そんなこんなで、目標であった将棋駒型消しゴム3個は達成できました。
昨年の2戦しかできなかったことに比べてかなりの前進も、久しぶりの対面での対局とイベントの多さに心落ち着かず痛恨のミスで泣いてしまいました。
次は、この経験を活かし一つに絞り集中させたいと思います。
(…結局はしゃいだり他のことも気になって再現されそうですが)
テーブルマークこども大会 指導対局
受付時に配布される指導対局券。
「あたり」がでれば指導対局を受けることができます。
残念ながら、今年もはずれた将棋少女は遠目に眺めるだけです。
いつか指導してもらえた時に成長できるよう力を貯めておきたいと思います。
(当選した方からの話だと、指導対局でも将棋駒型消しゴムをもらえたとのお話)
テーブルマークこども大会 決勝戦
13時40分頃。ステージでは、お楽しみ抽選会(1回目)の発表。
第一希望のたこ焼きクッションは当たりませんでしたが、テーブルマーク賞品を一ついただきました。ありがとうございます。泣いていた子が一気に笑顔に。
14時頃から勝ち上がった低学年と高学年の各決勝戦が行われます。
将棋少女も参加した低学年の部は、嬉野流の男の子が勝ち上がっていたので、普段見ることのない嬉野流の動きを勉強します。
高学年は、去年と同じく相穴熊。やっぱり強くなるには穴熊を覚えなければならないのかと思っていると千日手も発生し会場は盛り上がりました。千日手の後は一手10秒ルールに。
あまりの速さに大盤が追いつきませんでしたが、対局後に中村修先生の解説があり楽しく観戦することができました。
JT杯プロ公式戦 東北対局
2022年のJT杯東北対局は、佐藤康光会長と糸谷先生の対局。
観覧者から振り駒役を抽選により決定されます。将棋少女は振り駒券が当選するよう祈りますが届かず。
JT杯プロ公式戦は持ち時間10分、使い切ったら30秒、考慮時間1分×5回の早指し大会。どちらの先生も自由な指し回しで大変おもしろい対局となりました。中盤に入る頃「封じ手予想クイズ」「勝利者予想うクイズ」が出題され、正解者の中から豪華賞品が当たります。
対局後、勝者の糸谷先生から賞品を手渡される他、2回目のクイズラリー抽選の発表があります。
たこ焼きクッション当たらなかった><
うわーん(3回目
たぶん、対局よりも将棋駒型消しゴムよりも一番の目標だったのでしょう^^;
テーブルマークこども大会を終えて
2022年テーブルマークこども大会(東北)の対局結果は、トータル9戦7勝2敗と予想を上回る結果。将棋駒型消しゴムを3個集める目標も達成できました。
本命ではなかったみたいですが、クイズラリーの賞品もいただけたので勝ち?だったと思います。
自由対局 → 勝ち
詰将棋クイズ → 負け
お楽しみ抽選 → 負け
クイズラリー → 勝ち
泣いちゃったけど、来てよかった?
うん! 次こそたこ焼きクッション当てる!
結果的に、イベント全体を楽しみ喜んでくれたようで良かったです。
対局は、去年体験していた大会だったので同じ会場で落ち着いて指せたのが良かったようです。目標の将棋駒型消しゴムも獲得でき、二歩もしなかったので満点です。次回は、将棋駒型消しゴム「金」が目標だそうです。
反省点は、二つ。
- 戦法に対する対策
今大会では、嬉野流に遭遇して相手の左銀を止めることができませんでした。また、奇襲戦法[鬼殺し]を使っている子も見ましたので、やはり嬉野流や鬼殺し等の対策はある程度しておくべきかもしれません。 - イベントの優先順位
あれもこれもと広げすぎて、肝心の対局が注意散漫になってしまい泣くことに繋がってしまいました。「目の前の対局に集中する。その集中力を維持する」という新たな課題が見つかりましたが、そういえば家で級位AIと対局している時も初級者大会に出ている時も、勝ち切れず負けているので前兆はありました。小さいからと油断しているといつまでも治らないかもしれません。
意識的に集中力を持続させるトレーニング・対策をしてみたいと思います。
今回『2022年テーブルマークこども大会(東北会場)』の様子をお伝え致しました。
「好きな将棋を、好きなように、好きなだけ」
テーブルマークこども大会は、対局によってもらえる将棋駒型消しゴムを集めるのも楽しいですし、詰め将棋や封じ手予想クイズ、テーブルマークお楽しみ抽選会に指導対局、そしてJT杯プロ公式戦の振り駒チャンスとここでしか体験できない素敵な将棋イベントです。
全体を通して、1日でブロック対局・フリー対局・指導対局・プロ公式対局、抽選会など超過密日程なので、この辺は前日までにお子さんとスケジュールについて相談しておいた方が良いかもしれません。
そして、こんな素敵な将棋イベントを開催してくださるJT様をはじめ、テーブルマーク様・関係者の皆様ありがとうございました。泣いたり笑ったり喜んだり悲しんだり…。一生懸命に取り組んだことは、10年後20年後の子供たちの笑顔に繋がっていくはずです。
流石に決勝の着替(袴)や舞台裏については力及ばずお伝えすることはできませんでしたが、これからテーブルマークこども大会に出場される方のご参考になれば幸いです。
それでは、またどこかでお会いできましたら、来年のテーブルマークこども大会に向けて棋力とたこ焼きクッションへの熱を上げている将棋少女を宜しくお願い致します。
2022年テーブルマークこども大会(北海道)はこちら