将棋少女は、全国の将棋キッズが岡山県は倉敷市に集うイベントがあることを知ります。
岡山県倉敷市は、将棋の大山康晴名人の出身地で全国小学生倉敷王将戦や大山名人杯倉敷藤花戦も行われる将棋キッズや女流棋士ファン、女流棋士を目指している女の子にとっても聖地と呼ばれる場所らしいです。
さて、そんな倉敷ですが大山名人杯倉敷藤花戦の観戦や全国小学生倉敷王将戦に参加するとなると、全国からの移動が結構大変だったりします。
おかやま?
桃太郎のところだよ
倉敷までの交通
岡山県にある岡山空港に東北から直行便があるとよいのですが、残念ながら東北の空港からはありませんので乗継・乗換が必要となります。
(尚、北海道千歳空港にはあります)
羽田や伊丹、神戸空港経由し新幹線に乗り換えるプランが最有力です。また、小学生の子供だけで県をいくつも跨ぐ移動になるので当然親も付き添います。
となると交通費は、飛行機に新幹線…結構な額に。
そこで、最安で移動プランとしても大変魅力的なのが格安高速バス。実は東京駅から倉敷までの直通高速バスがあります。料金も5,000円程~とかなり格安なバスもあり『朝起きたら倉敷』と東京駅からは乗換なしで目的地に到着できるので、乗り換え時間管理をしなくてもよいのは非常に楽です。(バスでの10時間移動は体がツライですが)
とはいえ、バスでの10時間移動に耐えられるか? 子供が大会にでるのであれば、体を痛かったり寝不足で実力が発揮できないのではないか?
それらを解決できるのが『サンライズ出雲』
言わずと知れた超人気寝台列車。現在、日本の寝台列車はほとんどなくなってしまいましたが、偶然にも東京から出発し大会開催地駅『倉敷』に朝方到着します。
サンライズ出雲には、ツインルームや添い寝ができる個室、シャワールームもあります。寝台料金を節約したい場合には、寝台料金がかからないノビノビ座席も。
初めての倉敷への移動は『サンライズ出雲』を選択。カーペットが少し硬いですが、夏場は毛布を敷いて緩和。将棋少女は、キャンプ用クッションを持参して快適な睡眠に挑戦。
初めての寝台列車にはしゃぐも、消灯時間になると心地よい揺れでぐっすりと夢の中へ。
朝方には、倉敷の手前の岡山駅でサンライズ出雲とサンライズ瀬戸の解結(切り離し)があります。これを目当てにたくさんの人が外に出て撮影していましたが、将棋少女はまだお眠です。次の駅は、目的地『倉敷』。横になって目的地まで連れてってもらえるのはかなりの利点です。
倉敷までの移動手段は多々ありますが、電車と将棋好きにはたまらない寝台列車『サンライズ出雲』はオススメ。金銭的に余裕があれば飛行機・新幹線での乗り継ぎ、倉敷に前入りが時間的にも体力的にも最適解かもしれませんが^^;
倉敷の宿泊施設
さて、東北・北海道からは大会当日朝に始発で移動しても開会式に間に合いませんのでどうしても前泊になります。
(サンライズ出雲や夜行バスを除く)
隣の岡山駅前の方が宿泊施設は多いみたいですが、倉敷駅前や大会会場まで徒歩圏内の美観地区周辺にも宿泊施設があります。全国小学生倉敷王将戦会場である倉敷市文芸館に一番近く観光雑誌にも必ずといっていいほど載っている「アイビースクエア」にももちろん宿泊できます。
ただ、8月の夏休み期間中。夏の暑さや全国大会という緊張、少しでも子供の負担を減らしたいと考えますが、ホテルはかなり予約が取りにくい状況にもなるそうです。倉敷市文芸館近くのホテルは、早めの予約がオススメです。
倉敷美観地区
岡山県倉敷には素晴らしい地域がたくさんありますが、中でも美観地区は外せない場所です。倉敷駅から小学生倉敷王将戦の会場である倉敷市文芸館にまっすぐ進むと見えてくるので、徒歩でも迷うことなく訪れることができます。
行列と値段で諦めた『くらしき桃子』
岡山県を代表する桃や旬なフルーツをふんだんに使った2000円を超えるパフェをひと目見ようと向かってみましたが、午後にはすごい行列。そして売れきれ。早い時には、昼にはお目当ての品がなくなることもあるそうです。
倉敷名物『デニムまん』
色鮮やか?な藍色なソフトクリームやデニムまんもあります。臆病な将棋少女は挑戦しませんでしたが、こちらも時間帯によってはかなりの行列ができます。デニム屋さんのすぐそば。
おしゃれなカフェ
おしゃれなタリーズコーヒー
行列ができる果物小町
100円ソフトクリーム+桃
少し戻って美観地区入口にあるお店。
日差しが暑い8月ですが、果物小町さんにもおいしそうなスイーツメニューが並びます。少し出費を抑えたい家庭の為に、その向かい側には100円のソフトクリーム売り場があります。追加で、その場でカットしたフレッシュな桃をのせてくれる格安パフェにもなるのでこちらもオススメだったりします。
倉敷駅からおよそ一本道の美観地区。そこを抜けるとすぐ大山名人記念館があります。
全国小学生倉敷王将戦に出場する場合、美観地区を経由すると少しだけ迂回になりますが、朝の空いている美観地区の景観を眺めながらも中々に素敵です。
展示品の数々
奥の座敷 将棋教室も
大山名人記念館には、大山名人縁の品々が展示してあって将棋教室も行っているみたいでした。それこそ命を懸けた戦いの戦利品だったり、普段の愛用品などもあり将棋について知識深めたらまた訪れてもう一度子供にみせたい場所です。
全国小学生倉敷王将戦
美観地区の先には、倉敷文芸館があり大山名人杯争奪全国小学生倉敷王将戦の会場となっています。
全国から移動となるので、それなりに旅費もかかってしまうのですが、なんとこの全国小学生倉敷王将戦は交通費補助があります。参加地域により異なりますが、概ね子供の交通費・宿泊費がカバーされる程度には支給されます。
晴れの舞台に参加する子供を応援する家族の金銭的負担を支援してくださり、また遠方者向けに地図や宿泊施設や倉敷の情報も事前に配布されますので、大変助かります。
倉敷文芸館 小学生倉敷王将戦大会会場
倉敷文芸館の対局会場はかなり広く、1階席前列でもなければズーム無しでは子供の顔は見えません。角度的に3階席が良いのですが、最も遠いので双眼鏡・望遠カメラが必須です。
コロナ禍の為、観戦者の制限であったり様々縮小されてしまっていましたが、例年であれば恐らく会場いっぱいに応援団であったり関係者の姿が溢れていたのでしょう。
これほど大きなホールで注目されながらの対局は中々経験できるものではありません。普段の力を出し切るのも難しい状況ですが、ステージ上でスポットライトを浴びる自分。そしてステージから見る応援席。全てが、成長に繋がる貴重な経験。
小学生倉敷王将戦 抽選会
全国から集まった各都道府県の代表の子供たちは、抽選により八つのブロックに分けられます。2022年度は、コロナ禍の為に運営により事前抽選。開会式前に組合せは既に決定済み。
入口横に掲示してある組み合わせ表で確認します。また、開会式を終え全員集合したところで低学年・高学年別に集合写真の時間が設けられます。
岡山県産 白桃 もも大福
駒袋「真田紐」他
受付では、売店もありました。(手荷物の一時預かりも?)
小学生倉敷王将戦 予選
8人1リーグスイス式トーナメント。持ち時間は20分秒読み30秒。全国から集まる少年少女の中から予選リーグ三連勝した一人だけが決勝トーナメントに進出。
小さい体に期待を背負い全国の強者と対局。極度の緊張や高揚感。貴重な体験を経て成長していくのでしょう。ちなみに、将棋女子の姿もちらほらありました。全体の5%ほどでしょうか。
小学生倉敷王将戦 指導対局
全国から集まる将棋キッズ。各県で有名な少年少女なので誰が勝ってもおかしくありません。が、惜しくも予選全勝できなかった場合には、午後から、プロ棋士による指導対局に参加することができます。
尚、本来なら昼食後にロビーは指導対局会場となる予定でしたが、残念ながらコロナ禍の為、2022年度の里見香奈先生や菅井竜也先生の指導対局は中止となりました。
小学生倉敷王将戦 決勝トーナメント
午後からは、厳しい予選を勝ち上がった子たちによる決勝トーナメント。ステージ上はさらに注目度があがりプレッシャーも相当なものに。
大会を終えると、それぞれの戦いから家族や先生のもとへ戻る子供たち。新たな目標と決意を胸に倉敷・美観地区から帰路に…。きっとすべての少年少女の目には、特別な景色が広がっていたに違いありません。
倉敷散歩を終えて
倉敷に訪れてみましたが、素敵な街並みで巡りたい場所がたくさん。ですが、東北・北海道からだとかなりの距離で到着するまでが乗換えが必須だったり大変です。ましてや大会となると移動疲れも考慮する必要があります。
旅行とするなら東京から倉敷に早朝に着くサンライズ出雲や夜行バスは魅力的ですが、時間的には飛行機・新幹線からの前泊が現実的かもしれません。
また、全国小学生倉敷王将戦の舞台は最高クラスに立派すぎる倉敷文芸館で行われますが、全国区のトップレベルが集まる非常にハイレベルな大会。この大会から藤井聡太五冠を含む、何名ものプロ棋士を輩出しています。
全国小学生倉敷王将戦は、それほど厳しい大会。決して遊び半分では登れない険しい道のり。誰よりも将棋が好きで、厳しいプロを目指し毎日努力を重ねている天才と呼ばれる子たち。小さい体で険しい道をめげずに挫けずに自分の才能を信じで進んできた子たちの世界。
将棋少女は、天才でもなければ始める時期も早くない。めげるし挫けるし怖がるし心底勝負事に向いてない泣き虫です。それでも、到底無理なこの頂きを見た上で
倉敷王将戦で一勝してみたい…
と、か弱い声で呟きます。
父は馬鹿なものです。無理だとわかっていながら応援すると言ってしまいます。
年齢が上がるに連れ男女の棋力差は開く一方と聞きます。才能もない娘は、維持するどころか差をつけられ泣くことになるでしょう。叶うはずもない願いに現実を教えるのも親の努め。来年は、心苦しい一年になりそうです。
初級者とはいえ倉敷の存在を知ってしまった将棋少女は、いつかはここ倉敷で1勝をあげてみたいと願います。正直、今の棋力ではかなり厳しいのですが、万が一にもそんな時がきたら『くらしき桃子』の2000円超えのパフェがご褒美です。
今回、倉敷・美観地区や全国小学生倉敷王将戦の様子をお伝えいたしました。
全国小学生倉敷王将戦は、あまりのハイレベルな大会に親の方が萎縮してしまいますが、どうか皆さんは緊張を移さないように笑顔で送り出してあげてください。
街並みだったり倉敷文芸館大会会場の雰囲気や移動手段、東北だけでなく北海道や九州など遠方から子供と一緒に倉敷を目指す方のほんの少しでもご参考になれば幸いです。
それでは、どこかで倉敷について想いをはせている将棋少女がいましたら察して頂ければと存じます。
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