対局時計(将棋時計)とは?
将棋について右も左もわからない親子で、コンピュータとばかり対局していると分からないことが出てきます。
例えば「振り駒」
コンピューター戦だと、先手番後手番は自動ランダムで決まったり指定できるので、振り駒をやったことがありません。実際の対局では、どちらがどの駒を持ってどうやって先手番を決めるのか、うちの保育園児はわからないままでした。
そして、大会では時間が決められているので、規定の時間内に指せるように、一局における時間管理も必要になります。ゆっくりどれだけ考えてもいいという状況ではありません。
家の近くに、将棋道場や将棋教室がなくて通えていない弊害がでてきます。
(将棋道場や将棋教室では、対局時計・将棋時計について教えてもらえるはずです)
そこで、対局時にお互いの持ち時間を表示する対局時計(チェスクロック)と呼ばれる特殊な時計で練習します。
対局時計(チェスクロック)には、2つの時間表示がありそれぞれ先手番・後手番の残り時間を表示します。チェスクロック上部には押しボタンが2つあり、手を指してボタンを押すと自分の時計が止まり、相手の時計の残り時間が減りはじめます。
対局では、「手を指したらボタンを押す」の繰り返しでお互いの時間を管理していきます。
一見すると目覚まし時計のようにも見えますが、「時間表示」や「押ボタン」が2個ついていたりその特殊性がわかります。
将棋を指しながら時計を押すというのはどういうこと?
と、将棋素人の親子はイメージがわきませんでしたが、ABEMAトーナメントを見たところ、プロ棋士が迫力ある対局時計の押し合いをしていたので重要さが伝わりました。
え? あんなに速く押すの!?
あれを子供もやるの? 無理すぎない?
将棋大会に向けて対局時計で時間管理を意識させる
我が家では、子供に楽しく指して欲しいのでゆっくり好きなだけ考えさせて、その後負けたとしても悪手だとしても本人が納得いくまで考えていいとしていました。
ですが、大会では「10分30秒」という…10分の持ち時間を消費したあとは、一手30秒で打たなければならない等の時間制限ありルールになっているそうです。保育園児は、10分なんてすぐ使い切ってしまいます。そこからは、30秒の秒読み…。
もちろん、30秒で子供が最善手を見つけることはできないのですが、それでも妥協して何かを打たなければならない。そんな状況に心がついていかず泣いてしまうこともあるそうです。
保育園児が出場できる大会というのはほとんどありませんが、小学生になるとたくさんあります。
まだ保育園児だから…。と、油断していると大会出場した際に、我が子を泣かせてしまう事になるかもしれません。
普段は、時間制限なく楽しみながらとことん考える将棋でいいですが、大会用に10分30秒や10分切れ負け等の時間制限を設けて対局する練習も必要です。
いきなり時間制限ありでも戦える子供もいるかと思いますが、うちの子のようにちょっと臆病で慣れない事で戸惑ってしまう子には、些細な事でも練習してから臨ませてあげたいと思っています
将棋時計(ショウギクロック) 自宅で対局練習
ということで、保育園児に対局時間の管理・ボタンを押すという事を少しずつでも慣れさせるために、対局時計(チェスクロック)の購入を検討したのですが、本格的な対局時計(チェスクロック)となると、それこそ1万円を超える高額なものでした。
保育園児でも扱いやすそうなもう少し安い練習用のを探してみると、将棋時計(ショウギクロック)がありました。この『将棋時計(ショウギクロック)』は、「どうぶつしょうぎ」のルールを考案した北尾まどか女流棋士が代表を務め将棋教室も行っている「株式会社ねこまど」の商品。
本格的な対局時計(チェスクロック)の半額くらいの値段で買えますしデザイン的にも可愛いので5歳の女の子も気に入ってます。電池を入れても105gと軽いので部屋を移動しての対局も楽。
将棋時計(ショウギクロック)本体は、プラスチック素材なので高級感はありませんが突起箇所などがなく手入れも簡単なのも高ポイント。ボタンを押した感触もしっかりあり、秒読みもブザー音も適度な音量でした。
(9~6秒は「ピッピッピッピッ」と短音。5秒からは「ピーピーピーピー」と長音)
持ち時間の設定は、上部にある「+」「-」ボタンを押すだけ。となりの電源ボタンの2度押しで秒読み設定モードに入り、操作はとても簡単でした。
耐久性は、これから長く使ってみないとわからないものですが、子供が優しく押してる分には問題なさそうです。また、考慮時間というものは設定できないようですが、10秒単位の秒読み設定はできます。
小学生に上がって将棋部とかで大会出た時にと、今から備えるのは少し気が早いかもしれませんが、一手指してボタン押すのが楽しいみたいですごく喜んでいます。
これで、大会で泣かないですむかな?
恐らく、本格的な対局時計(チェスクロック)はもっと細かな設定ができるのかもしれないですが、自宅で時間間隔・対局時計を使うことに慣れるには必要十分。
子供と楽しく過ごすための、オススメのかわいい将棋時計(ショウギクロック)でした。
将棋時計(ショウギクロック) | |
販売元 | ねこまど |
設定 | 最長持ち時間 9時間30分 秒読み 10秒単位 |
電池 | 単3電池 1本 |
重さ | 105g(電池含む) |
サイズ | 幅155mm×奥行42mm×高さ60mm |
備考 | チェスクロックメーカーで世界的に有名なオランダのDGT社と共同開発 |
将棋時計(ショウギクロック) 後日談
…うわーん
泣きました。
家でパパさんと対局中、時間内に指したい手を見つけられず…時間切れブザーが鳴りました。
本番の大会中でなくて良かった…。
それでも、少しずつ時間を気にして指すことに慣れてきてる様ですが、本当に子供は時間内に指したい手を見つけられず(頭の中で整理しきれず?)泣いてしまうようです。
泣いてまで、苦しい思いをしてまで将棋しなくてもいいよ?と、母親として思います…。
どうやらパパさんが隙をみせず完勝したらしいです(怒)
どうか皆さんは、子供が「時間制限あり将棋」になれるまでは、わざと負けてあげてください。
対局時計(ショウギクロック) 練習の成果