
段位認定戦があるみたい。
初段の力がついたかどうか確かめに行こうか

…(ないと思う)
家の前には、将棋少女の身長を超える雪がまだ積もっている冬の終わり。せめて月一度の対局の場は作ろうと連れ出します。
初めての新関西将棋会館
今回は、少し遠出をして関西。東北から関西となると移動費は高額になりますが、格安のチケット(5000円)が手に入ったので普段は遠すぎていけない大阪へ。
東京千駄ヶ谷の将棋会館が新しくなったと同じく、関西の将棋会館も場所を移転して新しくなったようです。新関西将棋会館は、JR高槻駅西口を出てすぐにあると聞いていましたが、あえて北口から向かいます。

北口から出会える景色

将棋の渡辺くんマンホール

高槻市将棋駒型POST
初めての関西アマチュア女流将棋名人戦
今回参加する大会は、関西アマチュア女流将棋名人戦。今年から新関西将棋会館の二階の多目的室で行われるようです(雪月花)
都会の人の多さや初めての場所で不安になりながらも、新関西将棋会館に到着。入り口にはすでに大勢の人。1階の右側が関西将棋会館道場。そして正面に二階への扉があります。
(ガチャガチャや寄附者銘板は左の壁一面に)
2階のロビーで受付。噂では、新関西将棋会館には保護者控室はなく会館の外で待つ必要があるとの事でした。季節は2月、大阪にも雪がちらほら降っている中で、寒さと心配で心が凍えそうになるのでは?
メールに記載されていた「座ってお待ちいただけません。」の一文に不安を感じながら中に進みます。
開始時間になると、檀上には井上先生、都成先生、折田先生、岩佐先生の姿。
先生方のご挨拶のあと、大会ルールの説明。予選の対局ルールは『切れ負け』と知って顔が固まります。そして「対局会場での観戦はできません」のアナウンス。
初めての場所で初めて聞く関西弁が飛び交う会場で、苦手な切れ負け対局。一言も喋れない不安そうな目をした娘を置いていくとか罪悪感しかないですが仕方ありません。
保護者が一斉に退出。他の保護者の列についていくと皆さん広めの廊下で待機していました。
確かに椅子などに座っての待機はできませんが、対局場直ぐ側の廊下で待てるのはありがたいことです。
対局開始の号令。廊下に駒音が響きます。
待っている間に外の様子を少し。
2階多目的室前の廊下や一階入り口付近は、大会参加者の保護者や通常の会館道場の引率でいっぱいなので外で待つ姿も。新関西将棋会館の目の前には駒音公園(完成間近)があります。
オープンまであと少しというところでしたので、完成した際には保護者の憩いの場になりそうです。
また、その隣にはコンビニ(イートインあり)が建築中でしたので、こちらも利用頻度がありそうです。
対局室前に戻ると秒読みの音が響き、やがて(切れ負け)ブザーがなります。
部屋から出てきた将棋少女は少し涙目。結果は、2連敗で予選落ち。せっかくの新関西将棋会館道場もあるので対局を…と思いましたが、泣いていてそれどころではありませんでした。
レベルが高く将棋少女では何もできず、駅前の広場で意気消沈。将棋少女にはまだ早かったようで、段位認定はお預けとなりました。
高槻市 勝負めし巡り
対局が、早く終わってしまったので午後は自由になりました。高槻駅に向かうと観光案内所に大阪府高槻市のマスコットキャラクター『はにたん』のぬいぐるみを発見。
はにたんにつられて近づいてみると、高槻市では『関西将棋会館 勝負めし』デジタルスタンプラリーをやっているとのことで、勝負めしガイドブックを入手。
おいしいものを食べて元気になってもらおうと『関西将棋会館 勝負めしガイドブック』の中からライオンカレーさんのオムライスカレーをチョイス。とろとろでおいしいオムライスカレー。この味が、「もう一度大阪に…、次は…」と繋がってくれれば。
最後に、おいしい勝負めしで少し元気になった将棋少女は『はにたん』と記念写真。
はじめての関西アマチュア女流将棋名人戦を終えて
今回は、いつもなら遠すぎて行けない大阪で挑戦してきました。
冬の間、大会や対局場に連れ出せないかわりに詰め将棋の本を勉強させてましたが、将棋少女の対局経験不足が顕著に現れたらしく、ご覧の通り段位認定には程遠い結果となりました。
駒がぶつかり合った中盤で手が止まり、一手指すのに3分も5分もわからない…と止まってしまう。当然切れ負けルールでは終盤を迎えることなく負けてしまいます。
この弱さが、将棋少女の本来の棋力。現実として受け入れて、また明日から練習あるのみ…。ですが、手が止まってしまって何も指せないまま固まって盤上で泣いてしまうことは、きっとすぐには治りません。恐らく、どこかの対局場でご迷惑をおかけすることになるかもしれません。
申し訳ありません。対局の機会をなんとか増やして少しずつ改善させていきますので、見守っていただければ幸いです。