大崎のブライトコアで行われている『ねこまど将棋まつり2022』
二日目は、こども将棋大会の個人戦や指導対局、トークショーや公開対局など様々なイベントがあります。将棋少女は、泣かずに終えられるか心配ですが個人戦にエントリー。
初日のローソン杯女子団体戦の様子はこちら
ねこまど将棋まつり2022 こども将棋大会
ねこまど将棋まつり2022の二日目は、午前のこども将棋大会からスタート。
当初申し込んだクラスは、定員以上の申し込みがあり抽選に。出られないかもしれないとのことで、枠に余裕があったDクラスに変更となりました。
Dクラスというのは…
実は「どうぶつしょうぎ」大会。厳密に言うと将棋ではないのかもしれません。
ですが、難しい将棋を「どうぶつしょうぎ」で始めたという女の子は多いと気がします。そう考えると、どうぶつしょうぎは将棋の普及の最前戦で大変な役割を努めているとも言えるのではないでしょうか。
そして、今回のどうぶつしょうぎ大会はなんと「どうぶつしょうぎ」生みの親「北尾まどか」先生の前での大会なのです。そんな大変な状況とは露とも知らず、どうぶつしょうぎ大会にでれることになったと将棋少女は喜んでいます。
(むしろ、将棋大会よりも喜んでいるようにも見えます)
さて、急遽出場することになりましたどうぶつしょうぎ大会。確かに幼少期にどうぶつしょうぎ(おでかけニャーしょうぎ)で遊んでいたけれども、将棋の駒を持ち始めたここ一年はほとんど遊べていません。
ほぼぶっつけ本番。
久しぶりのどうぶつしょうぎに笑顔なのは良いのですが、負けたらやっぱり泣くはずです。
ねこまど将棋まつり 体験ブース①
そこで、向かった場所は…
シルバースタージャパン様の体験ブース。
ここでは、eスポーツであるリアルタイムバトル将棋の他にどうぶつしょうぎの体験ができます。
任天堂スイッチのどうぶつしょうぎを遊ぶのは初めてでしたが、コントローラーのボタンに戸惑いながらも大会前に少しでも感覚を取り戻す練習…
ねこまど将棋まつり どうぶつしょうぎ大会開始
負けてもいいから楽しんできてね
うん!
前日のローソン杯女子団体戦で、初めてお友達とチームを組んで出場できたのがよほど楽しかったのか、今日は朝からご機嫌です^^
それでも、久しぶりの『どうぶつしょうぎ』はやっぱり序盤からぎこちなく、駒がぶつかる度に手が止まります。その場その場を確認しながら進んだり戻ったり。
ねこまど将棋まつり2022のこども将棋大会Dクラスは、「勝利3P・負け1P」の時間内に早指し・対局数が多いと有利なルール。将棋少女は、ものすごく指すのが遅いので他の子に対局回数でどんどん差をつけられます。
ライオンをキャッチできた時の笑顔が可愛くて楽しそうで、個人的には勝敗はどちらでも構わないのですが、泣かれると困るので少しだけ入賞できるようにと祈ります。
トップ対局数の男の子とは10戦近い差があるみたいでしたが、最後の対局を勝利で飾り笑顔で戻ってきました。
ねこまど将棋まつり 体験ブース②
結果発表は、後ほどということで再び体験ブース。どうぶつしょうぎ熱が高まっていたのですが、混雑しています。
隣を見るとリアルタイムバトル将棋というゲームが…
将棋みたい。やってみる?
わかんないもん。
すると一人の男性が、初めてのものをとにかく怖がる娘に優しく操作方法を教えてくれました。お礼を述べようと振り返ると…星野先生でした!
プロから直接レクチャーしてもらえる羨ましい状況に、早く交代してもらいたい気持ちをぐっと我慢します。ディレイはありますが、駒をいくつでも動かしていいというのは初見では対応が難しく困り顔。それでも、少しだけ慣れてきて初勝利した証に10級認定証をいただきました。
パパずるい…
いくつでも動かしていいルールという事で、駒組みも定跡もない大量の歩の前進。高速の物量作戦により親子対局で負かしたら泣かれましたので、いくら楽しいイベントでも親が本気を出してはいけません^^;
ねこまど将棋まつり どうぶつしょうぎ大会 結果発表・表彰式
対局回数も多いわけではないので期待しないように言っておいたのですが、それでもドキドキしながら待つ将棋少女。表彰式で、名前が呼ばれ驚きながら前に。
どうやら最後の一局の勝利でポイント逆転できたようです。トロフィーに届き、どうぶつしょうぎの大きなクッションも副賞でいただきご満悦。
この日の夜、クッション投げ大会が行われたのは言うまでもありません。
どうぶつしょうぎ大会のご褒美?
余談ですが、実は初夏の頃、今年のクリスマスプレゼント用にと「おでかけニャーしょうぎ(どうぶつしょうぎ)」用の特注盤(榧)の製作を八街碁盤店様に依頼しておりました。
今でこそ将棋を指していますが、小学校に入る前まではずっと「おでかけニャーしょうぎ」で遊んでいた将棋少女。小学生になり大会で負けて泣かないためにと将棋の時間が増え、自然とおでかけニャーしょうぎの時間は減っていきました。
今回、久しぶりのどうぶつしょうぎで笑顔になってくれればとエントリーしましたが、トロフィーまで獲得できるとは思ってもいませんでした。頑張ったご褒美に、クリスマスまで待たずに脚付おでかけニャーしょうぎ盤をプレゼントしようかと悩み中^^;
ステージプログラム① トークショー&席上対局
ローソン×日本将棋連盟コラムトークショーでは、撮影裏話などファンの方なら嬉しい話題がたくさん聞けました。そんな中、将棋少女は「どらもっち」と「からあげクン」のぬいぐるみを欲しがってましたが^^;
また、ステージプログラムはどれも楽しいものばかりですが「読み筋披露」?というちょっと将棋イベント初心者にはわからない名目がありました。気になったので観戦。
今回の席上対局というのは「棋士がどんなことを考えて指しているか口にする」読み筋披露という特別ルールで行われるそうです。
対局前、戸辺先生の「先手欲しいな〜」から始まり、羽生先生の「詰ませにいきます!」まで、普段知ることができないプロ棋士の考えの一端を知ることができて楽しい対局でした。
ステージプログラム | |
13:00 | 出演棋士紹介 |
13:30 | Aoshima Radio 公開収録 |
14:00 | 読み筋披露!! 席上対局 |
15:00 | ローソン×日本将棋連盟コラムトークショー |
16:00 | プロe棋士に教わるリアルタイムバトル入門 |
17:00 | 席上ペア対局 |
18:00 | クイズ解答発表・抽選会 |
イベント ぐるぐる指導対局
ねこまど将棋まつりでは、プロ棋士・女流棋士・奨励会員による指導対局も行われます。サイン会・指導対局券は正午に販売開始ですが、かなりの列でお目当ての時間帯が売り切れることもあるそうです。
指導対局や将棋イベント経験がほぼない将棋少女は、案内されるまま座ると、瀬川先生から始まり戸辺先生…そして最後には羽生先生にまでご指導を。
贅沢すぎて、娘の拙い駒落ちで申し訳ない気持ちに💦
良い手を褒めてくださったり考え方を教えてくれたり。指導対局を受けている皆が、充実した時間を過ごし笑顔に。先生方の凄さをあらためて感じます。
ステージプログラム② 席上ペア将棋
「先崎先生と和田あき先生」のペア 対 「瀬川先生と小高佐季子先生」のペアで行われた席上ペア対局。どういった作戦で駒を進めるのか(3手まで指してOK)、どのタイミングで交代するのか意思疎通が重要になってくるきます。こちらも「作戦会議可能!」という特別ルールが適用されました。
と、ここで先崎和田ペアは作戦タイム。
作戦タイム中は相手ペアは全力で耳を塞ぎます。
(雨続) pic.twitter.com/Qk25INGFND— ねこまど将棋まつり2022 (@shogimatsuri) August 15, 2022
羽生先生が楽しそうに大盤解説行っている中、どういったタイミングでどんな形式で作戦会議するのかと見ていると、先崎先生から作戦会議の号令が。
大盤を前に羽生さんも参加しての3人で作戦会議してるようにも見えましたが、見事に逆転!
瀬川先生ペアの敗因は、しっかり耳を塞いだことかもしれません^^
ねこまど将棋まつり 駒.docクイズ
ねこまど将棋まつりの初日から設置されていたクイズコーナー。
簡単なものからノーヒントの難題まで全10問。バックナンバーとしてかなりの駒.docが置かれていましたので、ヒントを頼りに探してみました。
抽選は、ねこまど将棋まつりの閉会式前。最後まで滞在していた参加者へのご褒美として行われました。どうしても初日しか参加できない皆さんもいらっしゃるので、当選したけど受賞できなかった方の名前も ><
ここでしか手に知れることができない「全参加棋士のサイン入りチェキ写真アルバム」などレアな賞品もあり、これは次回も本気で挑むべきコーナーでした。
ねこまど将棋まつり 将棋大会公式アルバム
前日のローソン杯女子団体戦と同様、二日目の将棋大会もスタッフの方が撮影してくださっていました。対局中の表情から全体写真まで、大会の思い出として後日ダウンロードできます。
1人での参加はもちろん、子供の引率でもなかなか対局中の真剣な眼差し等撮れないものです。ねこまどスタッフさんがとても良い写真をとってくださっていたので、助かります。
ねこまど将棋まつりを終えて
将棋は勝負事。棋力が物言う世界。そんな厳しい世界でプロを目指すなんてできませんが、将棋には様々な楽しみ方があって「勝てなくても弱くても観るだけでもいい」と思えた素晴らしい将棋まつりでした。
まだまだ紹介しきれない素晴らしい企画(奨励会員に挑戦やミニトーナメント等々)がたくさんあったのですが、棋力的にも体力的にも目の前の一つに集中させました。
大好きなどうぶつしょうぎで遊べて、指導対局で少しだけ上手になった気分になれたり、普段見ることができないプロ棋士のお姿を間近で見れたり。そして、初めての女の子のチームで頑張った団体戦。
将棋少女は、この2日間の楽しかった思い出のおかげで笑顔で帰れます。
北尾まどか先生、ねこまどのスタッフの皆様。プロ棋士の先生や一緒に遊んでくれた子たち。そして、ねこまど将棋まつりに携わる全ての皆様、ありがとうございました。スタッフの方が心配されておりましたが、来年ねこまど将棋まつりが開催されることを切に願っております。