少し離れたところですが、県内で開催される新聞社主催の『王将位将棋大会』があるとのことで駆け込み申し込み。どうやら新型コロナウイルスが、急速に激減したため急遽開催が決まったそうです。(それでも状況によっては前日でも中止になるそうですが)
早速娘に報告し、当日のバス・電車の移動や『王将位将棋大会』までの練習内容を検討します。
王将位将棋大会前の特訓
大会参加が決まったからといって、練習方法が特別変わる事はなくいつも通り『棋士・藤井聡太の将棋トレーニング』で練習です。
対人での対局は久しぶりとなるので色々忘れてる感じがあります。
1 振り駒の練習
大会に行くと大きいお兄さんお姉さんたちが対局相手なので、未だに振り駒デビューしていません。さらにいうと、通える将棋教室・将棋道場が近所にないので、実は正しい振り駒の仕方もわからないのですが^^;
きっと今回も最年少出場で、小さい見た目で「振り駒の機会はない」とわかるはずなので、まだ覚えなくてもいいかな?
今度、大会で優しそうな人に振り駒について聞いてみようかと思います。
2 将棋時計の練習
いくつかの将棋大会に参加して、対局時計(将棋時計)の使い方に少しは慣れたみたいですが、まだまだ忘れる時があります。序盤に時間を使いすぎて、あっという間に持ち時間10分を使いきったり、秒読みで間に合わなかったり><
将棋大会で使用される対局時計とは形が異なりますが、ショウギクロックで感覚を掴みます。
3 角換わり対策
前回の大会(ムアツプラス杯女流アマ名人戦)では、「角換わり」に対応できなかったので練習したいのですが、『棋士・藤井聡太の将棋トレーニング』に角換わりの戦法書は入荷していません。
かといって、レーティング戦で覚えようとしてもなかなか角換わりしてくるキャラに遭遇できません。なんとか棋士藤井聡太の将棋トレーニングで角換わり対策の練習が出来ないか模索中です。
ということで、これまでと何も変わらずレッスン・レーティング戦、検討解析を繰り返す日々。角換わり対策は次の課題として、これで大会に臨みます。
王将位将棋大会 当日
『王将位将棋大会』会場は、公園となりの市民会館。バス・電車・バスと乗り継いで3時間弱。結構朝早く起きましたが、受付時間ギリギリです。
会場にはたくさんの子供…はおらずほぼ大人です。AクラスBクラスは段位者クラス。Cクラスも初段を目指している方が多数出場する無段の部。こども大会とは雰囲気が異なります。
Dクラスに申し込みましたが、受付シートに小学6年生や高校生もみえます…
高校生には絶対勝てない…負けるもん…
恐らくCクラス(無段の部)には1〜4級の方々が出場しているので、Dクラスは小学生から高校生までの初心者・5級までの級位者が参加している気がします。
受付を済ませ対局会場に入ると大勢の大人が…
大人の人と対局するわけではないのですがやはり気圧されます。
そんな心情を娘に悟られないよう
- 二歩に気をつける
- 泣かない
- 1勝する
と目標をおさらい。
『棋士・藤井聡太の将棋トレーニング』は、二歩できないようになっていて二歩に注意する習慣は身についていないし、些細な事で大泣きしてしまうし、高校生が相手だと速攻2連敗して予選敗退もありえるし、全項目心配だらけです。
頑張ってくるね!
いってらっしゃい。
無理に頑張らなくていいから、泣かないで楽しんできてね。
王将位将棋大会 予選
事前発表では、「2勝2敗形式」?の予定でしたが、Dクラスは各々5回戦対局し上位が決勝トーナメント進出ルールになるとの事。時間は15分30秒(持ち時間15分秒読み30秒)。
同予選リーグの対局者のネームプレートを見ると、やはり高校生や小学6年生が見えます。
頭2つ分は違うお兄ちゃん達と向かい合うとか怖くてみてられません。
王将位将棋大会 予選1回戦 先手
対局相手は、四年生の男の子。 振り駒の結果、先手となりました。
先手ということで『棋士・藤井聡太の将棋トレーニング』で慣れた手順で進めます。
相手の子は、棒銀・矢倉模様でしたが銀上がりを端歩と角で睨まれてから手が止まりました。その隙にこちらも攻めの銀を活用して敵陣に向かいます。
しばらくして勝つ事が出来ましたが、少し気になることが…
なんとなくですが終盤が長いような…詰みまでスムーズに持っていけてないように見えます。
気のせいならいいのですが…
王将位将棋大会 予選2回戦 先手
対局相手は、三年生の男の子。振り駒の結果、先手。
最初の駒の並べ方がうちの娘と違います。なんというかちゃんとしてて…駒も指で挟んで少し上に上げてから指していて、見るからに強そうです。
こういう所でも、将棋教室・将棋道場に通えていない・対面授業をしていない差がでてしまいますね><
対局が始まると、指し方は拙いながらも得意な局面になり偶然にも優勢になり終盤をむかえます。が、やはり詰みまで持っていけません。持ち駒は少しずつ増えるのですが…使いません。
???
ちょっと見てるぶんにはわけがわかりません。この局面から持ち駒を使う手はいくつもあるはずですが…
あとからビデオを見直すと、相手の玉周りから視線が動いていません。盤面全体、ひいては駒台まで意識がまわっていない様子です。『棋士・藤井聡太の将棋トレーニング』で棋譜解析すると勝勢。ですが…対局中に気づくことなく、ここから少しして相手の子の攻めを捌けず逆転負け。
本人も何故負けたのかわからない感じでキョトンとしてましたが、終わってからいろいろ気づき泣きながら駆けつけてきました。
ホールに場所を移し、「全体が見れていなかったこと」、「持ち駒をもっと使っていいこと」、
そして「全勝する子は一人ぐらいだから残り全部勝てば決勝トーナメントにいける」ことを説明。
決勝いける?? ぐすっ
今回も、早々に泣いてしまいました。
王将位将棋大会 予選5回戦 後手
予選最後の5回戦は高校生。すごく優しいお兄さんで、将棋の駒も将棋時計も優しく扱い、対局もうちの娘の拙い攻めを練習させてくれるかの様な優しい内容。
対局は、秒読みに入り40分程経過。最後に、待望の金を手に入れてなんとか詰ますことができました。
対局後も「決勝トーナメントも頑張ってね」と激励まで。きっと、もっと強引に攻めることもできたはずなのに、小さい子に合わせて指してくれた感じがします。
近所にいて欲しいお兄ちゃんでした。
王将位将棋大会 予選終了~昼食
予想外にも、二歩も飛び出すこともなく予選4勝1敗・同率一位通過することが出来ました。が、ここまで全ての対局で先に持ち時間を使い切り、秒読みの危うい綱渡り状態が長く続いているので心配です。
時間は13時を過ぎ、決勝トーナメントが始まります。
その前に、軽くでも昼食をと思いますが長時間対局が続き、顔の表情に動きがなくなり見るからに疲れて眠そうになっています。取り急ぎ、昼ごはんをとらせたいですが、満腹にさせると逆に眠気を誘う気もするし、かといって軽食だと最後まで持たない気もします。どうすれば……
皆さんのトーナメント時の昼食事情が知りたいです…
王将位将棋大会 決勝トーナメント
王将位将棋大会 決勝トーナメント 初戦 後手
決勝トーナメント初戦は、小学6年生の男の子。予選を見る限り、駒も将棋時計も力強く早く叩く子です。
以前の大会で、早指しの子につられて考えずに指してしまうことがあったので、「音に怖がらないように。速さにつられないように。一手一手ゆっくり考えて時間使っていこう」とアドバイス。
それでも速さに少しつられたかな?という場面はありましたが、先に時間を使い切ってしまうペースでゆっくり指しました。その甲斐もあり優勢で終盤に入り、次に進む事ができました。
王将位将棋大会 決勝トーナメント 決勝 先手
決勝戦の相手は、予選2回戦で逆転負けした男の子。予選で対局した時も思っていましたが、やはり駒の並べ方が綺麗で駒の持ち方、指し方が上手です。
予選で一度負けているので、今度も負けるかもしれないと覚悟を。予選同様得意な局面になれば少しは見せ場を作れるかな?と思っていましたが…
序盤早々、4手目から角交換がはいりました。苦手な角交換に戸惑いながら時間を使ってなんとか局面を良くしようと頑張ります。時間は既に使い切っていますが、角交換に泣いたムアツプラス杯女流アマ名人戦後の練習が活きてるようです。
▲119手まで。
棋士藤井聡太の将棋トレーニングでの解析結果は、+3085と勝勢。
持ち駒も多く、このまま押し切れるかな?という段階ですが…そのあと詰みまでいけません。秒読みが切れる前に指すことはできるようになってきましたが、30秒で指したい手を見つける計算速度がなく…
既にお互い持ち時間は使い切り、長く秒読みが続きます。終盤に入り、詰みがあるのに番全体を見る余裕が精神的にも体力的にも時間的にもありません。
そして、154手目。対局開始から1時間弱。最後、相手の攻めをうまく捌けず逆転負けとなりました。もちろん、本日2度目の大泣きです><
王将位将棋大会 大会を終えて
結果だけを見れば、高学年や高校生の子もいたのに『準優勝』は十分すぎるほど頑張ったと思います。が、泣き止まず…。新聞社の方も泣きやむのを待ってくださり、表彰式も遅れてしまい申し訳ないです。
また、同じ相手に同じ様に勝勢から逆転負けするというのは、何か弱い部分があるのでしょう。間違いなく問題があるのにその課題と対策がわからないよくない状況です。
『棋力』が足りないだけかもしれませんが、この場合の『棋力』とは何を指すのか?将棋素人の親子では、その何かがわからず解決の糸口がみえません。
二歩反則負けの時もそうですが、ただ続けていれば勝手に修正されていくものなのか、意識的に取り組まないとダメな部類なのかまったくわかりません。
こういった時、近くに指導者の方がいてくだされば的確なアドバイスがいただけると思うと、娘に申し訳なくなります。
一先ず、わかることから改善を。
子供(特に女の子)は体力がありません。朝早く起きて移動に3時間も使って、そこからさらに夕方近くまで対局が続くと限界がきます。高学年になるにつれて平気になるかもしれませんが、保育園から上がったばかりの小さい体では厳しいものがあります。
できれば、前泊で少しでも体力温存させた方が良い結果に繋がったかもしれません。
また、昼食によってはそれまでの対局疲れと合わさり唐突な眠気(保育園体質がまだ抜けていない)で、集中力・緊張の糸が切れ本来の力が発揮できない事もあるかもしれません。
午後の対局数は少ないので、より軽食を検討してみます。
大会後はいつも考えてしまいます。ああすればよかったんじゃないか。こうすればよかったんじゃないか。娘は精一杯努力してるのに、サポートする親が初心者なので申し訳なく思う日々です。
表彰式後、Aクラスの方々から「やはり環境が大事」等、アドバイスをたくさんいただきました。残念ながら将棋道場に通えないのですが、この点もなんとかしなければ…。
そして、いつも通り振り駒デビューはできず(振り駒について聞くの忘れてました^^;
久しぶりの対面での対局でしたが、大変貴重な体験ができました。今回の敗戦は、むしろ弱い部分を早期に発見できて良かったと思うようにします。
対局してくれた子達、大会を開催してくださった皆様方、ありがとうございました。泣き虫な女の子ですが、またどこかでお会いできましたら、何卒宜しくお願い致します。