久しぶりに日曜が休みなのでどこかに連れて行こうと調べると、ちょうど開催される将棋大会を見つけました。
ちょっと将棋グッズ買いに行こう!
…どこに?
この時期、日本一の将棋駒生産を誇る天童では「天童桜まつり」が開催されます。
「天童花駒フェスティバル」や「しだれ桜の夕べ」等たくさんの催しがありますが、最も盛り上がるのは人間を駒と見立て巨大な将棋盤でプロ棋士同士が対局する「人間将棋」
(昨年は、藤井聡太6冠も武者役で登場)
将棋少女を駒役として出場させたかったのですが、申込みは16歳以上からとのことで断念。代わりと言っては何ですが(棒)、将棋大会のほうに参加させてみました。
天童桜まつり将棋大会 当日
天童に着くと4月なのに雪。天童市は、全国の将棋駒の約95%を生産している将棋の街。郵便ポストの駒や電信柱等々、街中に将棋のオブジェや詰め将棋・将棋に関連する建物でいっぱいの将棋の聖地。大会当日の今日も、桜と雪が舞っていてとても綺麗な将棋の街をたくさんの観光客が訪れています。
そんな中、将棋少女は天童桜まつり将棋大会が行われる天童駅パルテに向かいます。
天童駅の一階には天童将棋交流室があります。実は、将棋少女が3歳?4歳の頃でしょうか?駒の動かし方もわからない時に連れてきて、怖くて入り口で固まってしまってそのまま帰ったことがあります。
そんな思い出の場所に、今度は選手として連れてくるとは予想してませんでした。
あの時、強引にでも習わせておけば泣かせることもなかったと後悔中。もし、お子さんが少しでも将棋に興味を示したならすぐ将棋道場や教室に通わせてあげてください(泣)
きっと違う世界が見えるはずです。
さて、二階に上がると「3月のライオン」パネルがお出迎え。観光案内所兼お土産屋さんの後方にイベントホールがあり、県内外から集まった子供たちが練習対局をしています。受付をすませ中に入ると、子供だけの参加で76名と多く将棋少女は早速雰囲気に飲まれ表情が固くなります。
天童桜まつり将棋大会 | |
持ち時間 | 15分 |
秒読み | 30秒 |
予選 | スイス式トーナメント? |
天童桜まつり将棋大会 予選
予選 1・2回戦
参加賞の「天童こま八くん」フェイスタオルをもらい、いつものようにすみっコで対局まで詰め将棋本。審判長から大会ルールについてのお話が終わるとすぐに予選スタート。
緊張からか6時間移動の疲れからか、序盤からかなりのマイナス。局面はかなり悪くなってしまったことに気づいているのかいないのかわかりませんが、将棋少女は攻め続けます。
終盤、相手のミスに助けられなんとか勝ちましたが、盤面全体を確認せずとにかく攻めるだけの初心者のような将棋。正直、将棋の内容は負けていました。(実際、初心者のようなものですが…)
対局後、運営の方からもはっきり相手に勝ち筋があり本来なら詰まされていたことを指摘されます。将棋少女が対局を急ぎすぎている(焦っている)ことに気づけずアドバイスできなかった親のミス。そして、いつまでもそんな無理攻めが通じるほど天童は甘くありません。
予選 3回戦
3筋の歩がどんどん出てくる戦法に遭遇。
少し前、初めて大会で3筋の歩がどんどん進んでくる戦法に遭遇して開始早々何もできず負けてしまって若干トラウマ気味。少しは復習しましたが、付け焼き刃ではどうしょうもなく序盤の出口ぐらいで悪くなってしまいます。持ち時間はすでになくなり秒読み。
一か八かで飛び込み玉砕。
まだまだ弱いんだから負けて当然。泣いても大丈夫。
でも、いつまでも泣いていても勝手には強くならないよ
…ぐすっ
泣きながらも今負けたばかりの棋譜を並べて復習します。
未だに将棋の世界について詳しくないので、負けて終わりだと帰り支度をしていたのですが、どうやら午後もう少し対局できるとのこと。
焦らないで大丈夫。負けていいから勉強して帰ろう。
何ができて何ができないのかわかって全部次に繋がるから
まだ赤い目でちょっと目を腫らしていますが、昼食時間。昼食は、弁当・飲み物も用意されていて遠方からの参加者には助かります。パルテにも飲食店はあるのですが、多くの子たちは1Fの天童将棋交流室で弁当を食べています。
泣いた直後なので少し離れたところで、昼食。午前中の失敗したことを話して、30分だけですが寝ました^^;
そして、残りの予選が終了。
運営の方の周りにみんな集まり決勝進出者の発表を聞きます。午前で負けているので関係ないと思いすみっコで今日の復習をしていると、名前が呼ばれます。
???
予選のシステムとかよくわからないのですが、予選最下位通過?繰り上がり?で決勝トーナメントに進出できることになりました。
これがテーブルマークこども大会なら予選落ちでした
(決勝トーナメント進出には三連勝が必須)
天童桜まつり将棋大会 決勝トーナメント
組み合わせ運もあり、運良く決勝トーナメントに出れることになりました。
道場に通っていない将棋少女は、大会で様々な戦法・指し手・局面に初遭遇します。その度に固まり、時間が一方的になくなってしまいます。
大会で将棋少女を見たことがある方には伝わるでしょうか…。対局経験も少なく早指しもできない為、いつも持ち時間は5分以上差がつくのも当たり前。開始早々、10手も進まないうちに手が止まり、0分対8分で泣きそうにもなります。今日の予選も、すべての対局で秒読みになり苦しんでいます。
そして、準決勝・決勝とも相手の子が強くて、見ているだけなのに辛くて吐きそうです。もう立ってられず見てられず離れて椅子に。
どうしよう、どうやって慰めよう。泣いたら褒めるべきか、叱るべきか。明日から何をどうやって練習させればいいのか。やはり道場に無理やりにでも通わせるべきなのか…。
歓声が聞こえ顔を上げると…将棋少女に天童の方が話しかけてくださっています。
何やらお褒めの言葉をかけていただいているよう。いつも弱くて運100%頼りなので、この先何度も予選落ち・初戦敗退で泣くに決まっているのですが、今日は一緒に褒めて甘やかそうと思います。
天童桜まつり将棋大会を終えて
天童桜まつり子ども将棋大会に初めて参加してみましたが、優しくしていただきとても勉強になった大会でした。
天童で鍛えられている子たちや、それに負けじと競い合っている近隣県の子どもたちが集まりハイレベルな大会。そんな中、結果としては運良く優勝できましたが、必敗状態から偶然勝てた将棋がほとんどで実力で勝てたわけではありません。
帰ってから並べてみると、焦ったような棋譜が多い印象。今思うと、知らない場所で知らない人ばかりで怖くて怖くて早く終わらせたかった気持ちがでていたのかもしれません。
それに気づけなかった親の失敗てす。
今回の勝因は…。予選で負けて泣いている将棋少女に声をかけてくれた方がいます。
強いんだから大丈夫だよ♪
…ぐすっ。 つよい?
子どもは自信ひとつで、応援一つで結果が大きく変わることもあります。毎回泣かせてしまっている私が言うのも何ですが、どうか優しく接してあげてください。
今回、『天童桜まつり将棋大会』に参加してきました。対局してくれた子ども達、天童でお会いした皆様、ありがとうございました。優しくしていただいたおかげで最後まで戦うことができました。いつか運に頼らない姿をお見せできるよう親子ともども頑張ります。
またおいで
はい!
それでは、いつも泣き虫な将棋少女ですがお会いできましたら何卒よろしくお願い致します。
家に帰るまでが将棋大会
天童寄り道①
大会終了後、将棋の駒や盤について案内してもらい、せっかく来たのでとオススメのお店をご紹介いただきました。新たな将棋グッズを求めて「ホリコシ」さんに向かいます。
教えてもらった道を進むと桜が綺麗な細道に。それらしい看板を見つけます。
次回、再チャレンジです。
ということで、将棋むら『天童タワー』まで移動して将棋そばとお土産品を。残念ながらこちらも、貸し切りが入っていたのか食事処はお休みでした^^;
天童寄り道②
帰り道、道の駅『天童温泉』に寄りました。自動販売機も将棋柄。将棋駒型足湯やお土産の将棋駒型マカロニなど将棋グッズもたくさん。公園には谷川先生や羽生先生の詰め将棋石碑?がたくさんあります。
解いてから帰る!
子供のそんな言葉にご注意ください。二桁の詰め将棋もたくさんあり、一桁でも9手とかなので一筋縄ではいきません。3手詰めぐらいの軽めの問題がありましたら場所を教えてくださいorz
天童寄り道③
今回の優勝によるプレゼントは、『スワンさん』?
すみっコぐらしの仲間なのかな? なんでも3匹は揃えたいそうです。モチベーションになるのならよしとしましょう^^;