とある将棋大会で、時間がなくなり泣いてしまったので定跡の重要さを考えるも、教えてもらえそうな通える将棋教室も将棋道場も近くにないので、定跡について知る手段を模索中。
6歳児でも一人で自習できる定跡本がないかと探していると、『激指 定跡道場4』に遭遇しました。
将棋の定跡とは？
定跡？なんですか、それ？？
将棋初心者には「定跡」がまず何なのかわかりませんが、どうやら最善手の繋がりらしいです。
（厳密には違うのかもしれませんが…）
対局で定跡を知らない場合、一方的に形勢が傾くか、よしんば一つ最善手を見つけたとしても次の最善手にたどり着くまでに時間が無くなってしまいます。
特に子供の将棋大会は、持ち時間が5分や10分という短時間な事も多く、より多くの最善手を考えず指せる事が重要になってきます。
定跡を覚えていれば、時間を使わず最善手を指せ【時間を節約】できるわけです。
将棋の定跡を6歳児・1年生はどうやって覚えるのか？
どうなんでしょう？そもそも、6歳児や小学1年生では定跡を覚えるのは無理なんでしょうか…
自習では無理でも、将棋教室・将棋道場に通うと定跡の種類、覚え方を教えてもらえるのでしょうか？ きっと色々教えてもらえますよね…
近くに通える将棋教室がない…
近所に将棋教室・将棋道場がない場合、6歳の女の子には厳しいのですが定跡の習得は自己流・自習で覚えるしかありません。
まずは将棋の『定跡本』です。大型の書店で将棋の定跡本を探すと、かなりの数があります。似たような名前の定跡本も沢山ありすぎて初心者としてはどれが良いのかわけがわかりません。新〇〇定跡とか、最新〇〇定跡とか…。
とりあえず、片っ端から購入して子供に与えても漢字が読めない・活字ばかりで読み取れない状況になり積み上げられることになりかねません。
これが、少し大きくなった小学3年生ぐらいからなら大丈夫なのかもしれません。まだ、6歳・7歳の子が将棋の本で勉強する場合、漢字にフリガナがないのが厳しい状況になります。
「最初に読む定跡書」とか学校の教科書のように順立てで読む順番・覚える順番が決まっていればわかりやすいのですが、そういうのもなくある意味好きな順番？で覚える世界なのかもしれません。
そもそも6歳児に定跡書は早すぎるだけの話なのかもしれませんが、近くの書店では園児・6歳児でも自習できるフリガナ付きの定跡書は見当たりませんでした。
そこで、せめて棋力が低いうちの子でもわかるように局面が動画のように画面で動いて視覚的にわかりやすいという激指シリーズ『激指 定跡道場4』を購入してみました。
激指 定跡道場4の機能
- 通常対局
- 定跡講座
- 定跡道場
- 定跡次の一手
- 渡辺明実践編
- 100段階チャレンジ
- 検討モード
- 盤面/棋譜編集
定跡道場４の強さ 激指13・激指14との比較
『激指定跡道場４』の棋力は14級からPro+まで設定できます。「Pro」とあるだけでもう子供には手が負えないのですが、この強さは対局時だけでなく検討の際にも役に立ちます。
園児や小学一年生が激指を使う場合は、対局CPUの強さよりも形勢判断・読み筋の表示をヒントとして参考にすることも多いと思うのでより強い手を表示してもらえるのは今後に繋がるはずです。
強さとしては、公式で激指１４を超える強さと謳われていました。6歳の女の子は、激指13にもまるで歯が立たないのでさらに強くなっている激指14・定跡道場４には当然ながら敵いません。
公式にて激指１３と激指１４を一手10秒で対局させたところ、激指１４の3369戦2189勝1180敗。（激指１３に対し激指１４は約６５％の勝率）もう少し長い時間で設定対局すると激指14（Pro+）の勝率がさらに上がってくるそうです。
そんな強い激指14よりさらに強くなっているといわれる『激指定跡道場４』…
試しに、激指13と激指定跡道場4を先後変えながら10局ほど対局させてみると、10戦8勝2敗と激指定跡道場4の圧勝。対局数が少なくて偏った可能性もありますが、勝率80%と確かに強くなっている感はあります。
定跡道場４の定跡講座
『激指定跡道場４』は定跡伝道師こと所司和晴七段による全戦型対応の定跡講座が居飛車104講座、振り飛車121講座、駒落ち61講座、合計286講座が収録されています。
藤井聡太二冠が5歳で初めて勉強した「【決定版】駒落ち定跡」戦術書も収録されているので、もしかしたら小さい子でも大丈夫なのかもしれませんが、初心者親子としては逆に定跡が多すぎてどれから覚えればいいのかわかりません。
どの定跡が重要かよく分かりませんが、順番に覚えればそのうち重要な定跡にあたるはずです。
問題は、6歳の女の子が結構難解な指し筋を理解できるか？です。
都度解説と矢印での表示があるので、今のところ1章の途中まではマグネット盤で再現できるので覚えた？のかもしれませんが、駒の繋がりや意味はきっと深く理解せずただ駒の順番を暗記してるだけな気もします。
そこから定跡の理解を深める為の「定跡次の一手」問題が3051問もあるので、少しずつ定跡の繋がりを把握して全部を正解できるようになれば、将棋大会で序盤から何もできず一方的に攻め込まれ泣くことを減らせるかもしれません。
平凡な娘が、偶然見たニュースから興味をもった世界で悲しんだり嫌いになったりしないようゆっくり楽しみながら繰り返しながら一つ一つ進めてみようと思います。
指導対局がない
激指１３・１４には指導対局モードがありますが、『激指定跡道場４』には指導対局モードはありません。要所で指導してもらえないのは残念なポイント。
（詰め将棋の解答機能はあります）
将棋初心者には、どこが悪手だったのか指摘してもらえる指導対局モードは楽しく強くなれる機能なのですが、指導対局機能は他激指シリーズにまかせて『激指定跡道場４』は定跡を覚えるためのソフトと割り切った使い方（買い方？）になります。
激指 定跡道場4は6歳児（園児）、小学生に使えるのか
激指定跡道場４ 10枚落ち講座
『激指定跡道場4』は、タイトルの通り定跡を習う道場と捉えるのが良い将棋ソフトです。
唯一デメリットをあげるとすれば、これまでの激指シリーズ同様、解説やヒントなどのダイアログの文字が小さすぎる点です。設定で文字の大きさ選択があれば…良いのですがありません。
激指シリーズ特有の極小ダイアログもそのままで、漢字にもフリガナがなく園児・6歳児が1人で読み解き自習するには難しいかもしれませんが、本来、『激指定跡道場4』というか激指シリーズ全般の対象が漢字の読める学生、大人向けであって6歳児向けではないので仕方ありません＾＾；
園児や小学1・2年生の場合は、親の読み上げ係としてサポートが必要です。
『激指定跡道場4』は、近くに教えてもらえる将棋道場や教室がない場合は、最初の親のサポートや慣れることによって（または高学年になることによって）定跡を覚える最適な手段となります。
発売されてから少し経っていますので最新の定跡ではないところもあるでしょう。ですが、駒落ち定跡も含めきっと数年後に花開く種として定跡の先生になってくれるでしょう。
小さい子が自習で定跡を覚えるのは厳しいのかもしれませんが、朧気ながらも”見たことがある局面”というのが増え、少しでも持ち時間の節約になってどうか大会で泣かなくなりますように。
また、私達親子の様に将棋初心者の方の「駒の動かし方を覚えた次のステップ」へのご参考になれば幸いです。
| 激指定跡道場4 園児・低学年向け評価 | |
|---|---|
| 初心者向け | |
| 強さ | |
| 機能 | |
※あくまで園児、小学生低学年を対象とした評価です。
多機能な激指シリーズ最新作「激指15」はこちら
詰将棋に特化した激指シリーズ「詰将棋コレクション」はこちら
激指定跡道場４ 動作環境
| 対応OS | Windows7/8/8.1/10 |
| CPU | Intel Pentium3 800MHz以上 |
| メモリ | 512MB以上 |
| HDD | 600MB以上の空き領域 |
激指定跡道場４ インストール方法
CD/DVD/BDドライブに激指定跡道場４のCDを挿入。
（DL版の場合は、DLしたファイルから起動）
インストールウィザードが表示されたら「次へ」をクリック。
インストール先を確認し決定。
フォルダ作成しますを「はい」で選択。
ショートカット作成にチェック入っているのを確認してOK
インストールが開始されます。
インストール終了後、デスクトップにできた『激指定跡道場４』ショートカットから起動するとシリアルナンバーの入力画面が表示されるのでシリアルナンバー入力します。
以上で、激指定跡道場４の起動が完了します。
右側に入力する内容
https://shogi-girl.com/shogi-item/gekisashi15/