この冬休み期間は、詰め将棋に全力で取り組んでいて3月ぐらいまで大会はなしかな?と、話していたのですが一枚のチラシをもらいました。
この時期、全国各地で新春将棋まつり大会があるらしく、将棋少女の地域でも開催されるようです。参加は本人に任せているのですが、同時開催される親子将棋教室もあるので少し促してみます。
新春将棋まつり 申し込み
年明けに将棋大会あるみたいだよ。行く?
行かないよ?
どうも対局を避けてる印象…
天童の大会で、開始早々三筋の歩がどんどん出てくる戦法に攻められ、何も出来ないまま負けてしまったのを引きずっているのかもしれません。
また、どうしても中盤の駒のぶつかり合いになるとわからないらしく、コンピューター相手に中盤で一気に形勢を持ってかれてそのまま雪崩式に詰まされるので、対局に嫌気をさしてるのかもしれません。
そっか。トロフィーあるみたいだけと仕方ないね
出る!
将棋少女の心は結構ちょろかったです。
新春将棋まつり 受付
この『新春将棋まつり』は、昨年はコロナ禍で中止された大会らしいのですが、今年は対策を徹底しての開催。対局ごとの手指、駒消毒はもちろん。各クラス毎に会場を分散。休憩室も複数設置。長くコロナ禍が続き対局機会が減っている中、対局の場を設けていただきありがたい限りです。
受付をすませ、大会会場に入ると…
トロフィーじゃない!!
あれ何?
あれは、カップ。〜〜杯と名前がつく大会は優勝するとカップがもらえる事があるみたい。一番上のクラスで優勝した人が貰える事が多くて、この大会みたいに下のクラスでもカップがもらえるのは珍しいと思うよ。
そうなんだ…(じーー)
あきらかに欲しがっていますが、将棋少女はこの前の大会で二歩反則負けで大泣きしています。下手に期待をもたせると、また泣いて迷惑をかけてしまうので緩めの目標。
・二歩しない
指差し確認や視線での確認が有効とアドバイスをいただいたので、 駒を持つ前・駒を置く前とダブルチェックで二歩に挑みます。
新春将棋まつり | |
持ち時間 | 15分 |
秒読み | 30秒 |
決勝進出条件 | 2勝勝ち抜け |
新春将棋まつり 予選
いくつかのリーグに分かれ2勝勝ち抜け方式。対局相手は別の大会で準優勝していた子。攻めと受けをバランスよく切り替える子で、前後左右に振り回されます。
相手の狙いに気づいてるかな?持ち駒は計算に入れてるかな?二歩しないかな?
心配は尽きませんが、お互いに攻め合いになりすでに終盤戦。どうやら、かろうじて先に玉へと辿り着いたようです。
予選一回戦から見てるだけで疲れましたが、将棋少女はラムネでブドウ糖を補給して次の席に向かいます。
新春将棋まつり 決勝
組み合わせは札式抽選。いつも思いますが、この抽選がすごく楽しそうです。そして、大抵どこかで負けて泣くのでこのまま帰りたい気持ちを抑え送り出します。
二歩確認してね
決勝トーナメント 二回戦
がんがん攻めてくるタイプの子。
将棋少女は、受けが苦手です。攻められ続けてそのまま負けることがこれまで何度も続いています。
今回も防戦一方。対局相手は、まだ一年生なのに強くて負けそうになります。
じっと自玉周りを凝視。
今回は、ここまでかな?と諦めていると、怪我の功名でしょうか。これまで負け続けた結果、少しだけ受けが上達していたらしく、一瞬だけ耐える事が出来たようです。
負けることで成長できるというのは本当なのかもしれません。
(偶然耐えれただけの可能性)
決勝戦
決勝戦は、苦手な矢倉。
穴熊もそうですが、囲いの硬さに絶望するみたいです。囲いもほどほどに急戦気味に突撃して、やっと銀一枚崩せたところで矢倉が補充され、将棋少女の後ろ姿から途方に暮れている様がわかります。
そして、愚直にも攻め続け何とか勝利の道筋が見え始めた頃でしょうか。集中力が切れたのか、見間違いか。龍をただで取られる場所【7八龍】と動かします。
不思議そうに龍を取る相手の子。そして、取られたことを不思議そうに固まる将棋少女。
大悪手…なぜそこに龍を?
まだまだ小さい女の子。もちろん、悪手も出るわけで負けを確信した瞬間。終盤に龍をプレゼントするという痛恨のミスを目の当たりにして吐きそう…
そこから攻め合いが続き対局は一時間を超えます。
混迷を極めましたが、紆余曲折をへて最後には笑顔で振り向いてくれました。
新春将棋まつり 大会を終えて
今回、初めて『新春将棋まつり』に参加してきました。
本来、〜〜杯と名がつく大会は総じてレベルが高い傾向にあるので届かないものですが、運良く唯一の戦法が刺さる組み合わせだったようです。
また、冬休みの間。詰め将棋に全振りした結果、序盤から失敗してしまった局面も多々ありましたが、逆転して優勝できた所もあり考える力が少しだけついてきたのかもしれません。
矢倉…本当にわからない
何がよくて、どこが悪かったの?
いやその前になんで龍をただで取られるところに置いたの?
1手詰めだと思った…
(金を銀と勘違い)
疲れに疲れて、集中力が途切れたら『金と銀の見間違い』もある?のかもしれません。
やはり、体力面は課題です。低学年のまだまだ小さい女の子。予選も含め数時間対局となると、疲れが見えはじめ表情も固まりだします。集中力も続かずミスも増え、それが負けにも繋がります。
年齢が上がれば自然と持つようになるかもしれませんが、集中力の継続には何をすればいいのか調べてみます。
(効果的な作戦があればご教授願います)
そして、今大会はもう一つ。
以前、初めての将棋大会に参加した時。会場に着くも怖くて入口で帰ろうとしていた将棋少女に「大丈夫だよ」と声をかけてくれた優しいお兄さん。
その初めての将棋大会は反則負けで泣くことになってしまいましたが、将棋大会に参加できるようになったきっかけのひとつです。
そんな優しいお兄さんは、今回上のクラスで優勝していました。将棋少女は、お揃いの優勝カップを手に嬉しそうに。普段は遠くて会えないお兄さんですが、いつの日か将棋盤を挟み同じ目線で話ができるよう追いつけるかな?
初段を目標に。
一先ず今日は切り抜けましたが、まだまた級位者から抜け出せず序盤から潰され泣く事ばかりです。どこかで、ゆっくりと少しずつ将棋を楽しんでいる将棋少女を見かけましたら、何卒宜しくお願い致します。